ことわざ
暮らしの支えになる、日本のことわざを集めています。意味は短く、覚えやすく。
146語
努力・上達
- 継続は力なりけいぞくはちからなり 小さなことでも、やめずに続けていれば、いつか大きな力になる。
- 千里の道も一歩からせんりのみちもいっぽから どんなに大きな目標も、まずは最初の一歩を踏み出すことから始まる。
- 塵も積もれば山となるちりもつもればやまとなる ごくわずかなものでも、積み重なればやがて大きなものになる。
- 好きこそ物の上手なれすきこそもののじょうずなれ 好きなことは夢中になって取り組むから、自然と上達する。
- 案ずるより産むが易しあんずるよりうむがやすし あれこれ心配するより、いざやってみると案外うまくいくもの。
- 習うより慣れよならうよりなれよ 人に教わるより、自分で数をこなして体で覚えるほうが早い。
- 芸は身を助けるげいはみをたすける 身につけた技や特技が、いざという時に暮らしの助けになる。
- ローマは一日にして成らずろーまはいちにちにしてならず 大きな成果は、長い年月の積み重ねの末にできあがる。
- 為せば成るなせばなる やろうと決めて努力すれば、たいていのことは成し遂げられる。
- 雨垂れ石を穿つあまだれいしをうがつ 小さな力でも、根気よく続ければ、いつか大きなことを成し遂げる。
- 鉄は熱いうちに打ててつはあついうちにうて 人も物事も、柔軟で勢いのあるうちに鍛え、着手するのがよい。
- 少年老い易く学成り難ししょうねんおいやすくがくなりがたし 月日はあっという間に過ぎる。若いうちから学びを大切に。
- 一念岩をも通すいちねんいわをもとおす 強い思いで取り組めば、岩のように固いものでも突き通せる。
- 玉磨かざれば光なしたまみがかざればひかりなし 才能があっても、努力して磨かなければ輝かない。
- 学問に王道なしがくもんにおうどうなし 学ぶことに近道や特別な方法はなく、地道に積み重ねるしかない。
- 大器晩成たいきばんせい 大きな才能の持ち主は、成功するまでに時間がかかる。
- 蒔かぬ種は生えぬまかぬたねははえぬ 何もしなければ、何も得られない。まず行動することが大事。
- 獅子は我が子を千尋の谷に落とすししはわがこをせんじんのたににおとす わが子の成長を願うからこそ、あえて厳しい試練を与える。
辛抱・立ち直り
- 石の上にも三年いしのうえにもさんねん つらくても辛抱して続けていれば、やがて報われる時がくる。
- 七転び八起きななころびやおき 何度失敗しても、そのたびに立ち上がってやり直す。
- 待てば海路の日和ありまてばかいろのひよりあり 焦らず待っていれば、いつか良い機会は必ず巡ってくる。
- 楽あれば苦ありらくあればくあり 楽しいことのあとには苦しいこともある。その逆もまた同じ。
- 苦あれば楽ありくあればらくあり 苦しいことのあとには、きっと楽なことが待っている。
- 急がば回れいそがばまわれ 急ぐときほど、遠くても確実で安全な道を選ぶほうが結局は早い。
- 初志貫徹しょしかんてつ はじめに決めた志を、最後までやり通すこと。
- 艱難汝を玉にすかんなんなんじをたまにす 苦しい経験を乗り越えることで、人は立派に成長する。
- 冬来たりなば春遠からじふゆきたりなばはるとおからじ つらい時期を耐えていれば、必ず良い時がやってくる。
- 禍を転じて福と為すわざわいをてんじてふくとなす 悪い出来事を、工夫や努力でかえって幸せに変える。
- ならぬ堪忍するが堪忍ならぬかんにんするがかんにん もう我慢できないというところを我慢するのが、本当の忍耐。
- 負けるが勝ちまけるがかち 一度は相手に譲ったほうが、結果的に得になることがある。
- 転んでもただでは起きないころんでもただではおきない 失敗しても、そこから何か得るものを見つけて立ち上がる。
- 窮すれば通ずきゅうすればつうず 行き詰まっても、あきらめずに考え抜けば、道が開ける。
- 九死に一生を得るきゅうしにいっしょうをえる ほとんど助からない状況から、かろうじて命拾いする。
- 失敗は成功のもとしっぱいはせいこうのもと 失敗の原因を考えて直せば、次の成功につながる。
- 夜明け前が一番暗いよあけまえがいちばんくらい つらさのどん底の後には、状況が良くなる兆しがある。
用心・備え
- 転ばぬ先の杖ころばぬさきのつえ 失敗しないよう、前もって手を打っておくこと。
- 備えあれば憂いなしそなえあればうれいなし 日ごろから準備しておけば、いざという時にも困らない。
- 石橋を叩いて渡るいしばしをたたいてわたる 用心の上にもさらに用心して、慎重に物事を進める。
- 二兎を追う者は一兎をも得ずにとをおうものはいっとをもえず 欲張っていくつも狙うと、結局どれも手に入らない。
- 念には念を入れよねんにはねんをいれよ 十分に注意した上に、さらに注意を重ねること。
- 用心に怪我なしようじんにけがなし よく用心してさえいれば、失敗やけがをすることはない。
- 君子危うきに近寄らずくんしあやうきにちかよらず 賢い人は、はじめから危ない場所や物事に近づかない。
- 触らぬ神に祟りなしさわらぬかみにたたりなし よけいなことに関わらなければ、面倒を招くこともない。
- 木を見て森を見ずきをみてもりをみず 細かい部分にとらわれて、全体を見失ってしまう。
- 一寸先は闇いっすんさきはやみ 少し先のことさえ、何が起こるか分からない。
- 浅い川も深く渡れあさいかわもふかくわたれ たやすく見えることでも、油断せず慎重に取り組め。
- 明日は明日の風が吹くあすはあすのかぜがふく 先のことを心配しすぎず、なるようになると考える。
- 油断大敵ゆだんたいてき 気を抜くことが、いちばんの敵になる。
- 火のない所に煙は立たぬひのないところにけむりはたたぬ うわさが立つには、何かしらの原因がある。
- 一難去ってまた一難いちなんさってまたいちなん 困りごとが終わったと思ったら、また次の困りごとが来る。
- 蟻の穴から堤も崩れるありのあなからつつみもくずれる 小さな油断や見過ごしが、大きな失敗につながる。
- 後の祭りあとのまつり 手遅れで、いまさら悔やんでもどうにもならない。
- 百里を行く者は九十を半ばとすひゃくりをゆくものはきゅうじゅうをなかばとす 物事は終わりかけが難しい。最後まで気を抜かないこと。
人づきあい
- 情けは人の為ならずなさけはひとのためならず 人に親切にすれば、めぐりめぐって自分に良い形で返ってくる。
- 郷に入っては郷に従えごうにいってはごうにしたがえ 新しい土地や環境に入ったら、そこのやり方に合わせるのがよい。
- 三人寄れば文殊の知恵さんにんよればもんじゅのちえ 平凡な人でも、三人集まって相談すれば良い知恵が浮かぶ。
- 実るほど頭を垂れる稲穂かなみのるほどこうべをたれるいなほかな 人格ができた人ほど、謙虚で腰が低いものだ。
- 能ある鷹は爪を隠すのうあるたかはつめをかくす 実力のある人ほど、それをやたらと見せびらかさない。
- 出る杭は打たれるでるくいはうたれる 目立つ人は、とかく妬まれたり非難されたりしやすい。
- 立つ鳥跡を濁さずたつとりあとをにごさず 立ち去る時は、あとが見苦しくないようきれいに始末する。
- 旅は道連れ世は情けたびはみちづれよはなさけ 旅も人生も、たがいに助け合い、思いやりを持つのが大切。
- 遠くの親戚より近くの他人とおくのしんせきよりちかくのたにん いざという時は、遠い身内より近所の他人のほうが頼りになる。
- 親しき仲にも礼儀ありしたしきなかにもれいぎあり どんなに仲が良くても、礼儀を忘れると関係が壊れる。
- 過ぎたるは猶及ばざるが如しすぎたるはなおおよばざるがごとし やり過ぎは、足りないのと同じくらいよくない。ほどほどが一番。
- 魚心あれば水心うおごころあればみずごころ 相手が好意を持てば、こちらもそれに応じる気持ちになる。
- 類は友を呼ぶるいはともをよぶ 気の合う者や似た者同士は、自然と集まってくる。
- 朱に交われば赤くなるしゅにまじわればあかくなる 人は付き合う相手や環境に、良くも悪くも影響される。
- 縁の下の力持ちえんのしたのちからもち 目立たないところで、人のために支えている人。
- 十人十色じゅうにんといろ 人の好みや考え方は、人それぞれ違う。
- 親の心子知らずおやのこころこしらず 親の深い思いを知らず、子どもは好き勝手にふるまう。
- 子は鎹こはかすがい 子どもがいることで、夫婦の仲がつなぎとめられる。
- 和を以て貴しと為すわをもってとうとしとなす 人と人が調和して、争わないことがいちばん大切。
ことば・失敗
- 覆水盆に返らずふくすいぼんにかえらず 一度してしまったことは、もう取り返しがつかない。
- 後悔先に立たずこうかいさきにたたず 事が済んだあとで悔やんでも、もう遅い。
- 口は災いの元くちはわざわいのもと うっかりした一言が、思わぬ災難を招くことがある。
- 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ その場で聞くのは少し恥ずかしいが、聞かずに一生知らないほうがずっと恥。
- 過ちては改むるに憚ること勿れあやまちてはあらたむるにはばかることなかれ 間違えたら、体裁を気にせず、すぐに改めるのがよい。
- 人の振り見て我が振り直せひとのふりみてわがふりなおせ 他人の言動を見て、自分の悪いところに気づき、直す。
- 良薬は口に苦しりょうやくはくちににがし ためになる忠告ほど、聞くのはつらいものだ。
- 知らぬが仏しらぬがほとけ 知らなければ、腹も立たず心穏やかでいられる。
- 急いては事を仕損じるせいてはことをしそんじる 焦って急ぐと、かえって失敗する。
- 弘法にも筆の誤りこうぼうにもふでのあやまり どんな達人でも、うっかり失敗することはある。
- 猿も木から落ちるさるもきからおちる その道の名人でも、時には失敗することがある。
- 言わぬが花いわぬがはな はっきり口に出さないほうが、味わいがあって良いこともある。
- 沈黙は金ちんもくはきん 黙っているほうが、うまく話すより価値があることもある。
- 嘘も方便うそもほうべん 目的のためには、嘘が役に立つ場合もある。
- 言うは易く行うは難しいうはやすくおこなうはかたし 口で言うのは簡単だが、実行するのは難しい。
- 喉元過ぎれば熱さを忘れるのどもとすぎればあつさをわすれる つらい経験も、過ぎてしまえば忘れて、恩さえ忘れてしまう。
- 壁に耳あり障子に目ありかべにみみありしょうじにめあり 秘密は、どこで誰に聞かれているか分からない。
- 目は口ほどに物を言うめはくちほどにものをいう 目つきは、言葉と同じくらい気持ちを伝える。
- 雉も鳴かずば撃たれまいきじもなかずばうたれまい 余計なことを言わなければ、災いを避けられる。
お金・損得
- 時は金なりときはかねなり 時間はお金と同じくらい貴重。むだにしてはいけない。
- 安物買いの銭失いやすものがいのぜにうしない 安いからと飛びつくと、結局は買い直して損をする。
- 悪銭身につかずあくせんみにつかず 不正やギャンブルで得たお金は、すぐに出ていってしまう。
- 金の切れ目が縁の切れ目かねのきれめがえんのきれめ お金でつながった関係は、お金がなくなると終わる。
- 一銭を笑う者は一銭に泣くいっせんをわらうものはいっせんになく わずかなお金をばかにする人は、いつかそのわずかなお金に困る。
- 損して得取れそんしてとくとれ 目先は損しても、長い目で見て大きな利益につなげる。
- ただより高いものはないただよりたかいものはない 無料でもらったものは、あとで思わぬ見返りを求められることがある。
- 貧乏暇なしびんぼうひまなし 貧しい人は、生活のために働き続けて、ゆっくりする暇がない。
- 稼ぐに追いつく貧乏なしかせぐにおいつくびんぼうなし 一生懸命に働いていれば、貧乏に追いつかれることはない。
- 地獄の沙汰も金次第じごくのさたもかねしだい 世の中、お金の力で何でも左右されるということ。
- 一文惜しみの百失いいちもんおしみのひゃくうしない わずかなお金を惜しんで、かえって大きな損をする。
- 金は天下の回りものかねはてんかのまわりもの お金は一か所にとどまらず、人から人へ巡っていく。
幸運・縁
- 棚から牡丹餅たなからぼたもち 思いがけない幸運が、労せずして舞い込んでくること。
- 犬も歩けば棒に当たるいぬもあるけばぼうにあたる 動いていれば、思わぬ災難にも、思わぬ幸運にも出会う。
- 笑う門には福来るわらうかどにはふくきたる いつも笑いのある家には、自然と幸福が訪れる。
- 早起きは三文の徳はやおきはさんもんのとく 朝早く起きると、健康にも仕事にも、ちょっとした得がある。
- 思い立ったが吉日おもいたったがきちじつ 何かをやろうと思ったら、その日こそが始めるのに良い日。
- 好機逸すべからずこうきいっすべからず 良い機会は、ためらわずにつかまえること。逃してはいけない。
- 果報は寝て待てかほうはねてまて やるべきことをやったら、あとは焦らず静かに時を待つ。
- 残り物には福があるのこりものにはふくがある 人が取り残したものの中に、思わぬ良いものがある。
- 一期一会いちごいちえ その出会いは一生に一度きり。だからこそ大切にする。
- 捨てる神あれば拾う神ありすてるかみあればひろうかみあり 見捨てる人がいても、一方で助けてくれる人が必ずいる。
- 苦しい時の神頼みくるしいときのかみだのみ ふだんは信心しない人も、困った時だけ神仏に祈る。
- 縁は異なもの味なものえんはいなものあじなもの 男女の縁は、不思議で、思いもよらない面白さがある。
- 瓢箪から駒ひょうたんからこま 意外なところから、思いがけないことが現実になる。
- 鴨が葱を背負って来るかもがねぎをしょってくる 好都合なことが、さらに重なること。
- 千載一遇せんざいいちぐう 千年に一度しか出会えないような、またとない好機。
- 三度目の正直さんどめのしょうじき 一度や二度は失敗しても、三度目には確実にうまくいく。
- 禍福はあざなえる縄の如しかふくはあざなえるなわのごとし 幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやって来る。
世の中・ものの見方
- 塞翁が馬さいおうがうま 幸不幸は予測できない。悪いことが良いことに、良いことが悪いことに転じる。
- 雨降って地固まるあめふってじかたまる もめごとやトラブルのあとは、かえって物事が落ち着き安定する。
- 井の中の蛙大海を知らずいのなかのかわずたいかいをしらず 狭い世界にいると、外の広さを知らないまま得意になってしまう。
- 隣の芝生は青いとなりのしばふはあおい 他人のものは、自分のものよりよく見えるものだ。
- 花より団子はなよりだんご 見た目の美しさより、実際に役立つもののほうがいい。
- 論より証拠ろんよりしょうこ 言葉で議論するより、証拠を一つ示すほうが物事ははっきりする。
- 百聞は一見に如かずひゃくぶんはいっけんにしかず 何度も聞くより、一度自分の目で見るほうがよくわかる。
- 猫に小判ねこにこばん 値打ちのわからない人には、どんなに貴重なものも役に立たない。
- 馬の耳に念仏うまのみみにねんぶつ いくら言い聞かせても、相手にまったく響かないこと。
- 灯台下暗しとうだいもとくらし 身近なことは、かえって気づきにくいものだ。
- 三つ子の魂百までみつごのたましいひゃくまで 幼い頃の性格や癖は、年をとっても変わらない。
- 蛙の子は蛙かえるのこはかえる 子は親に似るもの。平凡な親からは平凡な子が育つ。
- 一寸の虫にも五分の魂いっすんのむしにもごぶのたましい どんなに小さく弱いものにも、それなりの意地や誇りがある。
- 猫の手も借りたいねこのてもかりたい とても忙しくて、誰でもいいから手伝ってほしいほどだ。
- 帯に短し襷に長しおびにみじかしたすきにながし 中途半端で、どちらの役にも立たないこと。
- 焼け石に水やけいしにみず わずかな助けでは、まったく効き目がないこと。
- のれんに腕押しのれんにうでおし 手ごたえがなく、張り合いがないこと。
- 藪をつついて蛇を出すやぶをつついてへびをだす よけいなことをして、かえって面倒を引き起こす。
- 泣きっ面に蜂なきっつらにはち 悪いことが重なって起こること。不運の上にさらに不運。
- 見ぬが花みぬがはな 実際に見るより、想像しているうちが一番よい。
- 月とすっぽんつきとすっぽん 形は似ていても、中身は比べものにならないほど違う。
- 一石二鳥いっせきにちょう 一つのことで、二つの利益を得る。
- 大は小を兼ねるだいはしょうをかねる 大きいものは、小さいものの代わりにも使える。
- 虎穴に入らずんば虎子を得ずこけつにいらずんばこじをえず 危険をおかさなければ、大きな成功は得られない。
- 蓼食う虫も好き好きたでくうむしもすきずき 人の好みはさまざまで、他人が理解できなくても好む人はいる。
- 柳の下にいつもどじょうはいないやなぎのしたにいつもどじょうはいない 一度うまくいっても、同じ方法でまたうまくいくとは限らない。